日銀が経済成長見通し下方修正|4月の消費者心理が5カ月連続で低下

時事

2025.05.02

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日銀が経済成長見通しを下方修正

日銀が金融政策決定会合を終えて、植田日銀総裁が記者会見を行いました。

会合の結果では、現在の金融政策を維持した上で、今後の経済成長率と物価上昇率の見通しを下方修正となりました。

またトランプ政権の今後の動向についても不透明なことが多いことで、不確実要素が多くなっているようです。


4月の消費者心理が5カ月連続で低下に

内閣府が発表した、4月の消費動向調査の消費者態度指数が、前月より2.9ポイント低下し31.2と、5カ月連続で低下しました。

基調判断も「弱含んでいる」と3カ月振りに下方修正されました。

ただ1年後に物価上昇をしていると考える人は、9割以上となり、中でも5%以上の上昇があると考える人は6割となっています。


ガソリン価格が2週連続で下落

資源エネルギー庁が毎週発表している全国平均のレギュラーガソリンの店頭価格が1ℓ=184.5円と前週より0.6円安く、2週連続で低下しています。

原油安となったことやトランプ関税によってアメリカ経済の鈍化や利下げへ懸念が広がり、為替相場が円高に振れたことで、ガソリン価格にも影響されたようです。


NY株式市場、好決算企業受けて3指数上昇

今朝終わったNY株式市場は、3指数共に上昇。

ダウ平均株価は、83.60ドル高の40,752.96ドルと8日続伸となりました。

これまでトランプ大統領の言動によって、振り回されてきた相場でしたが、少しずつ慣れてきたのか落ち着いてきているのでしょうか。
企業の好決算を受けて、買いが広がったようで、4月の製造業景況感指数は48.7と低下したものの市場予想の47.8よりは良かったことも買い材料になったようです。

失業保険申請件数が2月以来の高水準となる241,000件と前週から18,000件増えていることが、今後の経済に影響してくるのでしょうか。


日経平均株価、日銀の政策金利据え置きを好感

昨日の日経平均株価は、406.92円高の36,452.30円と6日続伸で終わっています。

日銀の金融政策決定会合で、金融政策は維持したものの追加利下げについて慎重な考え方が伝わったことで、為替相場でも1ドル=144円台まで円安・ドル高が進んだことも買い材料となったようです。

その後も、為替相場では円が下落し、1ドル=145円台となっていることや、今朝のNY市場が上昇していることで、4連休前の日本市場ですが、買いが広がるのでしょうか。


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