日銀が今後の国債買い入れ対応も|1月の消費者物価指数が3カ月連続の伸び率拡大
日銀が急激な利上げに国債買いで対応
日銀の黒田総裁が衆院予算委員会で、今後、長期金利が急激に上昇するような「例外的な状況」になった時には、国債の買い入れ額を増額するという発言をしました。
現在は3カ月毎に、月間の長期国債の買い入れ額を4000億円ずつ減額していますが、今後の急激な金利上昇があるのでしょうか。
1月の消費者物価指数が伸び率拡大
総務省が1月の消費者物価指数(CPI)を発表。
2020年を100としたCPIは、変動の大きい生鮮食品を除く総合で109.8と、前年同月比で3.2%の上昇となり、3カ月連続で伸び率が拡大しています。
生鮮食品も含む総合では4.0%上昇と、2年振りの4%台となったようです。
現在は円高が進んでいることで、2月からは伸び率は縮小することができるのでしょうか。
NY株式市場、経済指標悪化で3指数大幅続落
今朝終わったNY株式市場は、3指数共に大幅続落。
ダウ平均株価は、748.63ドル安の43,428.02ドルと2024年12月中旬以来の大幅な下げ幅となりました。
アメリカの購買担当者景気指数(PMI)の速報値が発表され、総合で50.4と前月から2.3ポイントの低下と、市場予想の52.8から大きく下回ったことで、市場に不安が広がったようです。
消費者信頼感指数の家屋放置も64.7と2023年11月以来の低水準となり、さらに不安が広がったようです。
日経平均、日銀総裁の発言受けて3日振りの反発
昨日の日経平均株価は、98.90円高の38776.94円と3日振りに反発して終わりました。
前日のNY市場が3指数共に下落したことを受け、売り先行で始まりましたが、日銀の植田和男総裁が衆院予算委員会で、急激な金利上昇には国債の買い入れ額増額で対応することを示したことで、今後の金利上昇への負担が払しょくされたことで買いが戻ったようです。
今朝のNY市場が大幅に下落していますが、3連休となりますので、週明けのNY市場がどれくらい買戻しが入るのか、さらに不安材料が出てくるのか注目です。