証券口座乗っ取り16社5,240億円に拡大|4月の実質賃金が4カ月連続マイナスの1.8%減に
証券口座乗っ取りが16社5,240億円に拡大
金融庁が証券会社の口座の乗っ取りの状況を発表。
5月末時点で、口座内の売り買いの被害額子合計が5,240億円になり、被害があった証券会社が16社に拡大しています。
5月に不正取引が多くあり、証券会社の対応も進んだことで、被害件数や被害額は縮小していますが、まだ多くの被害が出ています。
4月の実質賃金が4カ月連続でマイナスに
厚生労働省が4月の毎月勤労統計調査の速報を発表。
現金給与支給額にあたる名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金が前年同月比1.8%減と、4カ月連続でマイナスとなっています。
名目賃金は前年同月比2.3%増え302,453円と、3カ月振りに2%台の伸びと拡大していますが、物価上昇には追いつけていないようです。
特に話題になっている米の価格上昇で消費者物価指数が4.1%となっていることが大きく影響しているようです。
NY株式市場、雇用環境の悪化で売り
今朝終わったNY株式市場は、3指数共に下落。
ダウ平均株価は、108.00ドル安の42,319.74ドルと続落して終わっています。
新規失業保険申請件数が、247,000件と市場予想の236,000件を上回ったことで、景気後退が意識されたことや、トランプ大統領が政府効率化省(DOGE)から退任したイーロン・マスク氏について苦言を述べて、SNS上で、マスク氏への事業に対する補助や契約を打ち切るような内容を投稿したことで、テスラ株が大きく売られたようです。
ある程度のけん引力は必要ですが、強引な個人的な感情で物事を決める長は、いかがなものでしょうか。
日経平均、円高進行もあり反落
昨日の日経平均株価は、192.96円安の37,554.49円と反落して終わっています。
前日に、円安・ドル高やNY市場のハイテク株高を受けて、上昇していた後、再びNY市場が下落したことや為替相場が1ドル=142円台まで円高進行したこともあり、利益確定売りも合わさり反落となったようです。
今朝のNY市場が景気後退への不安が高まっていることもあり、今日も売りが優勢となるのでしょうか。
為替相場が1ドル=143円台に円安・ドル高に戻っていることは買い材料となるのでしょうか。