為替相場、日米金利差への思惑で急激な円高に
米連邦準備理事会(FRB)と日銀が先日、今後の金融政策について意向を示したことで、為替相場で一気にドル安・円高が進みました。
FRBは、今回の利下げはなかったものの、今後、利下げの時期が来ていることを示唆し、日銀は市場の予想通り0.25%程度に政策金利を利上げしました。
今後はFRBの利下げと日銀の利上げが意識され、ドル売り円買いが進んでいるようで、1ドル=148円台まで円高が進行しました。
しかし、毎月1兆円に及ぶ海外有価証券の買いが入っている状況で、為替相場はどうなっていくのでしょうか。
サウジアラビアの原油価格が3カ月振りに上昇
資源の少ない日本で、円安や資源高は気になることですが、サウジアラビアから輸入している原油の価格が7月積みの価格で1バレル=86.24ドルと6月積みに比べて0.82ドル高くなったようです。
現在は、国内の補助金がガソリン価格などを抑制していますが、補助金がいつまで必要となっていくのでしょうか。
NY株式市場、経済指標の悪化を受け一転反落
今朝終わったNY株式市場は、前日はFRBの利下げへの移行を受けて、3指数共に上昇しましたが、今朝は経済指標の結果が意識されて、3指数共に大きく反落しました。
ダウ平均株価は、494.82ドル安の40,347.97ドルと反落して終わりました。
取引時間中には一時700ドルを超えて下げる場面もあったようです。
日経平均、円高進行で大幅反落
昨日の日経平均株価は、975.49円安の38,126.33円と大幅に反落しました。
日米金利差が意識され、円買いが進んだことで、為替相場が一気に1ドル=148円台まで進んだことで輸出関連株の売りが加速したようで、一時は1,300円を超え、38,000円を割り込む場面もあったようです。
一時的に大きく円高に振れましたが、今後の為替相場がどう動いていくでしょうか。