10月の消費者物価指数が3.6%増
総務省が発表した2020年を100とした10月の消費者物価指数(CPI)が変動の大きい生鮮食品を除く総合指数で103.4%と、前年同月比で3.6%上昇。1982年2月以来の40年8か月振りとなる上昇幅となったようです。
この物価上昇を受け、日銀黒田総裁は、「かなりの上昇になっていることは事実」とし、一方で物価が上昇しても賃金も上昇する好循環になっていないとし、「金融緩和を継続することが適切」という考えを示しました。
日本が金融引き締めまででもなく、金融緩和を終了するのはいつのになるのでしょうか。
ECB総裁は、一段の利上げを想定
日銀は金融緩和の継続を示唆していますが、海外では金融引き締めが加速しています。
アメリカでは、ある程度のインフレ抑制が見えてきたこともあり、FRBの利上げペースが鈍化するという憶測も増えています。
しかし、欧州では依然として高インフレが続いていることで、欧州中央銀行(ECB)のラガルドECB総裁は、今後の「一段ンお利上げを想定している」という考えを示したようです。
現在、ECBは2会合連続で0.75%の利上げを行っていますが、次回会合では1%の利上げもあるのでしょうか。
日本対海外の金利差が広がり、今後も円安傾向は続きそうですね。
NY市場、小売企業の決算に安心感
今朝終わったNY株式市場は、3指数共に上昇。
ダウ平均株価は、199.37ドル高の33,745.69ドルと3日振りの反発となりました。
小売企業の決算発表が市場予想を上回ったことで、買いが優勢となりましたが、景気の上向きは利上げペースの継続が意識され、上値も重い相場となっています。
取引終了間際には、買いが戻り200ドル近い上昇で終わっています。
欧州での利上げペースの加速が意識される中で、アメリカの景気の緩やかな上昇、利上げペースの縮小となるのはいつとなるでしょうか。
日経平均株価、アメリカの金融引き締めの意識が続く
昨日の日経平均株価は、30.80円安の27,899.77円で続落となりました。
前日のNY市場が続落したことで、日本市場もアメリカの金融引き締めへの意識が高まった相場となったようです。
ただ、アメリカの利上げペースが継続すると円安傾向となることで、輸出企業の買いが入り、下支えとなったようです。
為替相場は対ドルに注目されますが、今後、欧州の利上げもあり、世界的な円安が続いています。
28,000円台を回復した後、28,000円の壁が厚くなっていますね。
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