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銀行の経営不振相次ぐも、大手銀行から救済の手
シリコンバレーバンクの破綻を引き金に、銀行の経営不振が目立ってきました。
クレディ・スイス・グループはスイス国立銀行から最大で500億スイスフラン(約540億ドル)を借り入れ資金調達を行うことを決め、ECBが0.5%の利上げを決めたことで流動性が確保され、市場の混乱は沈静化されました。
またアメリカのファースト・リパブリック・バンクの経営不振が明らかになると、大手11行が総額で300億ドルの資金支援を行うことが発表され、アメリカでも市場に安心感が広がりました。
欧州中央銀行は3会合連続で0.5%利上げ
インフレが続く、欧州でも政策金利の利上げが注目されていますが、欧州中央銀行(ECB)は今回も0.5%の利上げを決定し、3会合連続で0.5%の利上げとなりました。
今後の世界の銀行の経営不振が明るみになってくる可能性もまだあり、今後のインフレ対応から景気後退に対する構えも必要になってくるのでしょうか。
NY市場、安心感広がり3指数上昇、ナスダックは金利低下で4日続伸
今朝終わったNY株式市場は、3指数共に上昇。
長期金利が低下していることでナスダックは4日続伸。ダウ平均株価とS&P500は反発となりました。
クレディ・スイス・グループの経営不振の情報が広がり、売り先行で始まりましたが、スイス国立銀行からの資金調達など、不安が和らいだことや、アメリカのファースト・リパブリック・バンクの経営不振に対する大手11行からの資金支援の情報が広がると安心感から買い優勢となったようです。
新規失業保険申請件数にたいしては、市場予想を下回る192,000となり、景気が鈍化していないことが伺えますが、FRBの0.5%の利上げはないという見方が多いようです。
ダウ平均株価は、371.98ドル高の32,246.55ドルと大幅反発となりましたが、今後の不安材料も多くあることで、方向感のない相場が続くのでしょうか。
日経平均株価、金融システム不安で反落
昨日の日経平均株価は、218.87円安の27,010.61円と27,000円台は維持したものの大きく下落しました。
前日にアメリカや欧州の銀行の経営不振が伝わったことで、日本市場にも金融システムへの不安が高まり、売り優勢となったようです。
今日は、金融システムへの不安も和らいで、今朝のNY市場が大きく上昇していることで、日本市場も買い先行で始まるのでしょうか。
ただ週末となることや円高傾向になっていることで、売りも出やすい相場となるのでしょうか。