現金と銀行などの預金が3.1%増
日銀が発表した3月のマネーストックの速報値では、現金と銀行などの預金の「M3」の月中平均残高が前年同月比で3.1%増の1536兆2000億円だったようです。
さらに「M3」からゆうちょ銀行などを除いた「M2」では前年同月比で3.5%増えていたようです。
「M3」に国債や投資信託を加えた「広義流動性」は前年同月比で4.2%増となっています
3月の投信残高、3ヶ月振りの増加
投資信託協会が発表した3月の投資信託概況では、3月末の公募投信の純資産残高が2月末から8兆5674億円多い163兆827億円となったようで、3ヶ月振りの増加となったようです。
背景には、ロシアのウクライナ侵攻により落ち込んでいた株価が戻ってきたことや円安による評価額の押上もあったようです。
純資産流入額が9258億円と59カ月連続で流入超と過去最長を更新しています。
イギリスでも高い物価上昇率に
イギリス統計局が発表した3月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で7.0%上昇したようで、1992年3月以来30年振りの歴史的な水準となったようです。
さらに現在のロシアのウクライナ侵攻による原油高などにより、4月の消費者物価指数も上昇する可能性は高く、イギリスでもインフレ抑制の対応を迫られるようになっています。
NY市場は1ヶ月振りの安値から3指数共に反発
今朝終わったNY株式市場は、3指数共に反発して終わっています。
ダウ平均株価は、344.23ドル高の34,564.59ドルと3営業日振りの反発、前日に1か月振りの安値となったことで、自律反発狙いの買いが優勢となったようです。
ただまだネガティブ要素が多くなっていることで、反発すれば利益確定売りも出やすい時合いとなっているようにも思います。
日経平均株価、3日振りの反発
昨日の日経平均株価は、3営業日振りに508.51円高の26,843.49円で反発しました。
前日のNY市場は続落でしたが、アメリカの消費者物価指数のコア指数が市場予想を下回ったことで債券市場の長期金利が低下したことで、日本市場にも警戒感が後退したようです。
また中国の上海で都市封鎖(ロックダウン)が一部で緩和されたことも買い意欲を誘ったようです。
今日は、NY市場が反発していますが、全体的にネガティブ要素が多いようにも見え、利益確定売りが優勢となるでしょうか。
ロシアのウクライナ侵攻が激化していることで、まだ不安定な相場が続くのでしょうか