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国民年金保険料の納付額
厚生労働省による老齢基礎年金の給付水準の目減りを防ぐ策として、年金保険料の納付期間の延長が検討されているようです。
今までは20歳から59歳までの40年間払うことになっています。これまでの年金保険料の推移で計算すると今年の保険料まで40年間払い込んだとして、総額は6,630,840円となります。
国民年金保険料の変遷|日本年金機構 (nenkin.go.jp)
対して、受け取る老齢基礎年金は、令和5年度の満額で780,900円となります。
8年半くらいで、払った保険料が戻ってくることになります。
5年間の延長になった場合
では5年間延長された場合は、納付額が令和5年度の保険料と変わらなかったとすると16,520円の5年分である991,200円の負担増となります。
給付に対してのことが話に出ていませんが、この保険料に対して、老齢基礎年金の増額分は97,620円となります。10年を過ぎれば払った保険料が戻ってくることになります。
テレビのニュースでは、ネガティブな意見ばかりが取り上げられていましたが、今後の長寿化を考えるとメリットも大きいのかもしれませんね。
年金保険料は、物価や賃金の変動に連動することになっていますので、今後の実際の保険料がどうなるか分かりませんが、受け取る年金も物価や賃金と連動しますので、大きな影響はないのかもしれません。
※現在はマクロ経済スライドが採用されていますので、実質で年金は目減りする可能性が高くなっています。