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アメリカの経済指標が利上げの終了を意識
6月の卸売物価指数が12ヵ月連続で縮小
米労働省が発表した6月の卸売物価指数(PPI)が前年同月比で0.1%の上昇率と、12か月連続でプラス幅が縮小しました。
2020年8月以来の伸び率で市場予想の0.2%も下回り約3年振りの低水準となったようです。
失業保険申請件数が市場予想を下回る
米労働省が発表した7月2日~8日までの新規失業保険申請件数が237,000件と市場予想の250,000件を下回り、前週の改定値から12,000件減ったようです。
卸売物価指数が抑制され、失業率も減少していることで、アメリカのインフレ抑制は順調となっている中で、経済の後退は避けられるというソフトランディングが実現できているという見方もできるのでしょうか。
NY株式市場、FRBの金融政策ソフトランディング期待で続伸
今朝終わったNY株式市場は、3指数共に4日続伸となりました。
経済指標がソフトランディングを意識する結果となり、安心感が広がったようで、ダウ平均株価は、47.71ドル高の34,395.14ドルと4日続伸で終わっています。
市場では、前月にFRBが年内に2回の利上げを実施することを示唆していましたが、7月の利上げで終了するという見方が広がっているようで、期待通りとなるのでしょうか。
日経平均株価、32000台回復で反発
昨日の日経平均株価は、475.40円高の32,419.33円と前日に32,000円を割り込みましたが、1日で32,000円台を回復して反発しました。
前日のNY市場が、利上げが7月で終わるという見方が広がり、続伸したことを受けて、日本市場にも期待の買いが優勢となったようです。
ただ為替相場が円高・ドル安となっていることで、上値は重くなっていると思いますが、大きく反発しました。
今朝のNY市場が続伸していることで、日本市場も買い先行で始まるのでしょうか。ただアメリカの利上げ終了で意識されるのが、日米の金利差となり、今後は円高傾向になるのでしょうか。