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実質賃金が14ヵ月連続でマイナスに
厚生労働省が発表した毎月勤労統計の速報値で、物価変動の影響を除いた5月の実質賃金が、前年同月比で1.2%減と、14か月連続でマイナスとなったようです。
現金支給にあたる5月の名目賃金は、283,868円と前年同月ひで2.5%増え、17か月連続で増えたようです。
額面では収入は増えていますが、実質でみるとマイナスになっているということは、家計が厳しくなってきていることになります。
先日の記事で賃上げが平均3.58%だったことを取り上げましたが、賃上げがあっても給与が増えない時代が継続していることになります。
消費支出は3か月連続でマイナス
総務省が発表した5月の家計調査では、1世帯当たりの消費支出が286,643円と物価変動の影響を除いた実質で前年同月比4.0%の減少となったようです。
内訳をみると自動車関係や通信費の減少が大きく、次いで仕送り金や諸雑費が多くなっています。
先日、私のクライアントからも物価高で仕送りを増やすという方がおられましたが、仕送りをすることも難しくなっていることがわかります。
NY株式市場、金融引締め長期化の警戒感継続
今朝終わったNY株式市場は、3指数共に続落となりました。
ダウ平均株価は、187.38ドル安の33,734.88ドルと3日続落で終わって慰安す。
6月の雇用者数の増加が鈍化したものの、時給の伸びは鈍化しなかったことで、経済の堅調さが意識され、FRBの利上げの長期化への不安が高まったようです。
ただ、経済指標の結果も緩やかに変化していることで、このままソフトランディングへの期待も高まるのでしょうか。
日経平均株価、アメリカの利上げ長期化の不安
昨日の日経平均株価は、384.60円安の32,388.42円と4日続落となりました。
前日のNY市場がFRBの利上げ長期化が意識され続落したことを受け、日本市場にも不安が高まったようです。
先月は海外投資家の買いが多く入っていましたが、海外投資家の買いもなくなったのか、日本市場も続落となっています。
ただ長期的な視野でみるとまだ日本株の買いはあるのかもしれませんね。