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世界の3分の1が景気後退に
国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事が「世界経済の3分の1が来年までに2四半期連続のマイナス成長に陥る」と景気後退になるという見方を示したようです。
近く公表される世界経済見通しも下方修正すると明らかにし、「さらに悪くなる可能性の方が高い」と景気後退に関して強調しました。
現在の世界的な金融引き締めやインフレにより、消費行動が縮小する可能性が極めて高いと考えておいた方がよいのでしょうか。
日銀景気判断は中国地域だけを引き上げ
日銀が10月の地域経済報告(さくらリポート)を発表し、前9地域のうち中国地域のみの景気判断を引き上げとしたようです。
前回、7月からの判断をその他の地域は据え置いています。
中国地域は、「下押し圧力は残るものの、緩やかに持ち直している」とした前回から、「緩やかに持ち直している」と「下押し圧力はのこるものの」という文言を削除し、上方修正しています。
国内の経済は、正常化が進む者の物価高により消費活動の縮小も起こっている状態で、難しい局面になってきているのでしょうか。
NY市場、雇用統計発表を前に利確と金利上昇による売り
昨日は利益確定売りが優勢となり、反落となったNY市場ですが、今朝は雇用統計を前にさらに利益確定売りが優勢となったことや長期金利が上昇したことで、3指数共に続落となりました。
ダウ平均株価は、346.93ドル安の29,926.94ドルと30,000ドルを割り込んで終わっています。
雇用統計がよい結果となると、FRBの金融引き締めのペースが維持されるという見方も広がり、今後の景気後退への不安も高まったのでしょうか。
日経平均株価は、利益確定売りに押されても続伸
昨日の日経平均株価は、190.77円高の27,311.30円と続伸で終わっています。
朝方のNY市場が反落しましたが、取引時間中の米株価指数先物が堅調に推移したことで、買いが優勢となったようです。
ただ利益確定売りも多く出て、上値を抑える展開となりましたが、良く上昇した結果となりました。
今日は金曜日と利益確定売りが出やすい日であることやNY市場が雇用統計を前に続落していることで日本市場も利益確定売りが優勢となるでしょうか。