強い経済指標で金融引き締め長期化意識
アメリカでは1月の卸売物価指数や失業保険申請件数などの経済指標の発表が相次いています。
1月の卸売物価指数は、前月から0.7%上がり、市場予想の0.4%を上回る結果となり、経済が上向いていることを示唆しています。
また2月5日~11日までの新規失業保険申請件数が194,000件と200,000件の市場予想を下回り雇用も上向いていることが確認されました。
NY市場、3指数共に反落
強い経済指標を受け、市場は金融引き締めの長期化が意識され、今朝終わったNY株式市場は、3指数共に反落で終わっています。
これまでのインフレ抑制により経済の鈍化が期待されましたが、再び上向いてきていることで、利上げ幅も0.25%から0.5%に引き上げられるという見方も広がり、景気の急ブレーキも意識されたようで、ダウ平均株価は、431.20ドル安の33,696.85ドルと取引終了にかけて下げ幅を拡大して終わっています。
昨年からの見立てでは、今年の夏あたりまでは景気の鈍化が見込まれていましたが、FRBの金融引き締めの長期化や利上げ幅を引き上げれば、さらに先延ばしになるのでしょうか。
日経平均株価、反発したもののNY市場反落で・・・
昨日の日経平均株価は、194.58円高の27,696.44円と反発して終わっています。
前日のNY市場が3指数上昇したことや為替相場が円安に進んだことで、買い戻しも強く反発して終わっています。
ただ、今朝のNY市場が経済指標の結果を受けて、3指数共に反落していることで、日本市場も売りが多くなるのでしょうか。
ただ、利上げの長期化や利上げ幅の上昇は円安を促すことになり、為替相場も再び円安が加速するのでしょうか。
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